こころの日記

伝説は、いつまで経っても、伝説である。

伝説というものはアホらしくも凄まじいものである

 今日は全商会計実務検定があった。折角の日曜日だというのに,朝早くに起きた俺は学校へ行く支度をし,車に揺られながら学校へと向かって行った。
 正直言って,今回の此の検定はかなり楽勝であった。殆ど即答に近い状態で答えを埋めることが出来,試験時間も終わらぬまま其の場をそそくさと途中退室させていただいた。


 帰り。僕は私服に着替え直したところで,家族とある場所へ出掛けた。此の近辺では一番近い遊園地だ。僕の住んでいるところ自体そう然程都会ではないので,どれ程のものかは分からないが。
 また車で揺られつつ,中では僕のDSiを使って予め入れておいた曲を聴いていた。僕の後ろにある3列目の席では,妹も3DSDSiで曲を流していたと思う。


 遊園地に着き,俺は利用券を4枚持ち,200を連れてパターゴルフ場へと向かった。此の遊園地には,パターゴルフ場が配備されてあるのだ。
 早速受付の姉ちゃんに利用券を渡し,パターとゴルフボールをそれぞれ2つずつ貰い,2人で1番ホールへと足を運んだ。
 1番ホール,パー4。最初というだけあり、こじんまりとしたコース。ただ,其れだけに狭く,ついたての無い先が完全にOBへの大きな門となっている。また,ど真ん中に配備されている木の生えたバンカーが其の先にあるホールへの道を完全に邪魔していた。
 ティーインググラウンドにゴルフボールを置き,打つ。先がOBになっている為,此処は敢えて力をセーブした。中央のバンカー付近までコロコロと転がり,其処でピタリと止まる。此処で僕は失態を犯した。止まった先が,完全にホールと木を結ぶ直線上だったのだ。此れを避けようとすると,どうしてもホールから最低でも2ydは離れる。おまけに僕は悲しい程にノーコンだった。此の状況をいかにして打破しようか。
 悩んでいる内に200の順番が来た。第1打。見事にOBの門へと吸い込まれて行く。3打目。俺はさっきのリプレイでも見させられているのだろうか。
 2連続でパットとは思えない強過ぎるショット。此の結果は当然である。早くもパーを逃している200は,5打目で漸くバンカーを越えた先に停止させる。
 僕の番。とりあえずさっきの問題を考えて,なるべくホールに近付けようと打つ。ゴルフボールはコロコロと転がって行き――

――見事にバンカーの上で停止した。

「うわあああああ!?」
 思わず声を上げてしまう。此れはホールの距離とか木との直線上だとか,其れ以前の問題だ。よもやもう一度自分の番となってしまうとは。続く第3打のバンカーショットを決め,200のゴルフボールを越えてホール付近へとありつけた。

 ホールとも近いし,無茶なショットも無意識の内に控える様になるだろう。木付きのバンカーも越えた。漸くスムーズにゲームが進む。其の筈だった。
 だが,面白い程ゴルフボールが入らない。2人で醜くホールへ入れようと奮闘する中、背後から家族連れがやって来る。俺達は背後から急かされる様に、必死になってゴルフボールを入れこのホールを終了させた。あまりに必死過ぎて,最早自分達が何回打ったか覚えていない。適当に僕がボギー,200がトリプルボギーということにした。


 其れからは,今回のことを反省してきちんとショット回数を数える様にし,ミス無く進めることが出来た。そして来る6番ホール,パー5。此処が僕にとって,最悪のホールとなる。

 ティーインググラウンドにゴルフボールを置いたところで,200から突然「兄ちゃん,もうサンバイザー付けたら完全にプロゴルファーみたいじゃん。」と言われた。其のときは俺はスポーツサングラスを着用していた。何だか僕も其の気になり「じゃあプロゴルファーらしくばしっとバーディ決めてやるよぉ!」と意気込んだ。
 普通にティーショット(ティーパットとでもいうのだろうか)。しかし此処で,ティーインググラウンド付近のコースがドッグレッグ程ではないが蛇行していたのがきいてくる。真っ直ぐ転がって行くゴルフボールは,そのままコースから外れOBへと直行した。
 3打目,OB。5打目,OB。7打目,OB。9打目,OB。11打目,OB。
 兼ねてから、+12となった時点でリタイアしようと弟と決めていた為,此れには焦った。13打目で漸く最初の難関はクリアしたものの,続く14打目で強過ぎて奥のコースの端を越えてしまう。16打目で何とかホールの近くまで寄せ,運命の17打目で何とか+12で入れることが出来た。尚200はトリプルボギーだった。自称プロゴルファーは,此処で儚く散った。


 1周目が終わり,200は7オーバー,俺は29オーバーという結果となった。明らか過ぎる点差に愕然としつつ,2周目に突入した。


 16番ホール,パー4。此処で奇跡が起きる。200のティーショットが右に反れてしまう。またOBか,などと思っていたが,何と200の打ったゴルフボールがOBに落ちた瞬間跳ね上がり、コースに戻って行ってしまったのだ。御蔭で彼はボギーで此のホールを終えることが出来た。僕はトリプルボギーだった。


 途中200がまさかのイーグルというファインプレーを見せ,まきかえせる訳もなく、最終結果は200が14オーバー,俺が41オーバーとなった。
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本日の登場人物

こころ

自称プロゴルファー。

みなみさいたま200

偶に凄い。